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地方都市のリアル(1)

 空も秋らしくなってきて、いよいよ季節も変化してきた8月中旬の週末に私はこの記事を執筆する。タイトルに書いたように地方都市に20年近く住んで感じていることをそのまま記事にするつもりだ。シリーズものにするかは未定だが、このタイトルは使いまわすかもしれないのでご容赦願いたい。

 

 

新潟の教育事情

 いきなり前言を撤回するが、私は都会と地方といった明確な二極構造といったものが苦手だ。理由は置いておくが、とにかく苦手である。なので、私の中の妄想でしかない都会像と新潟市の現実を比較することは避けたいと思う。

 私の住んでいる学区は比較的明瞭な区割りとなっている。そのためか、近所の幼稚園や保育園からそのまま公立小学校へ進学するという常道を歩む幼児は多かった。つまりは、幼保と小学校の結びつきは非常に強く、外部の小学校へ進学する者は少ないと言えるだろう。なお、西大畑の新大附属小はその外部へ進学を希望する保護者にとって第一選択だ(あえて進学を希望する子供とは書かないスタイル)

 小学校は人数が少ない分学区も狭い。それでも、小さな子供にとって雪の中毎日歩いて登校するのは大変だ。なお私事で恐縮だが、小学校中学年のころに雪合戦をしながら登校したところ、数分ほど遅刻してしまった。そのせいか私は雪合戦にあまりいい記憶がない。

 小学校6か年の課程を修了すると、中学校へ進むことになる。大まかに言えば地元の公立中学に進むか、あるいは中学受験するかに分かれるだろう。ちなみに、中学受験をする割合は地域によってかなり異なる。ただ、農村部でも近隣に公立中等教育学校がある地域では案外高そうだ。

 中学校3か年の課程を修了すれば、いよいよ進路が大きく分かれる。偏差値が70を超える新潟高校を第一志望とする中学生は多いが、残念ながら人間という生き物は学習能力や勉強への情熱に差が出てしまう。私?ノーコメントを貫こう。

 高校に入ると、電車で通学する者も出てくる。しかし、新潟は首都圏のように5分や7分半待てば次の電車が来るほどの街ではない。だから、乗り遅れまいとバス停や駅に向かってダッシュするのは最早高校生のお約束だ。ただ、バスも本数は多くないので帰宅時にはいつも満員になるが・・・。

 高校というのは義務教育ではない。故に良くも悪くも自由さは中学と比べると確保されている。例えば、校則にゆとりが出てきて帰りに買い食いができるようになったりする。一方で、学校にもよるが必要な勉強時間は中学と比べて増えてしまう。故に、進学校に通う生徒は塾に通ったり、高校の自習室を活用して勉強をこなす生徒も多い。

 高校3ヵ年の課程を修了すると、いよいよ進路が大きく分かれてくる。全県的な統計によれば大学に進むのは4割後半で、後は専門学校か就職が大半を占める。ただ、全県的な統計というものは地域的な特性を考慮していない。また、学校によって進路状況は大きく変化するだろう。なので、ここでは私の独断と偏見で筆を進めたいと思う。まず、大学に行くからといって都会に出るとは限らない。実は県内にも経営学系を中心に大学は数多くあるからだ。無論、首都圏を中心に県外へ進学する生徒も居る。また、専門学校志望の人はNSG系列の学校等で2ヵ年一生懸命に勉学に励む。そして、就職志望者の進路は様々だ。

結びに

 そもそもなぜこんな記事を書こうとしたかと疑問に思う方もいらっしゃるだろう。正直なところ時間つぶしに文章を書いただけという面は厳然としてある。しかし、その時間つぶしの中で新潟県新潟市という地方県庁所在地に住んで思ったこと、感じたことを書き連ねて、地方都市というリアルを感じ取っていただきたいとも思っている。もし、この文章で少しでも東京でもない糸守でもない存在に興味を持っていただけたら幸いだ。